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矯正の副作用②歯根吸収

歯科矯正治療で歯根吸収が引き起こされている現状

歯根吸収とは

  

このように元々長かった歯根が短くなってしまいます。

矯正治療の際に種々の理由により歯根の根尖3分の1の部分に歯根吸収が起きても仕方がないとあきらめられているような風潮があります。
もし歯根吸収が起きていなければラッキーと言いきる矯正医も実際います。多くの矯正医はある程度の歯根吸収は仕方がないと考えています。

多少、歯根吸収がおきても歯自体はすぐにダメになることはないので、黙っていれば患者さんはレントゲンを見せない限り気がつきません。

レントゲン説明

全ての症例が歯根吸収を起こすわけではありませんが、歯科矯正治療でおこる歯根吸収は、実はとても大きな問題です。矯正治療のデメリトです。

※歯根吸収すると・・・極度の歯根吸収になると歯が抜けやすくなってしまいます。また若いうち(治療後すぐ)は大丈夫でも将来、歯周病が進行し歯を支える歯槽骨が吸収した時はその影響を大きく受け、歯が抜けやすくなります。そうなってしまった場合、我々歯周病専門医を受診されることが多いですが、さすがに専門医でも対処方法はありません。延命のみです。

ほとんどのケースで、矯正医より治療前・治療後に説明を受けられているケースはありません。
さらに矯正治療途中で定期的にレントゲンを撮り歯根吸収さえ確認しないで治療してあるケースも有ります。
歯根吸収はレントゲンを撮らない限り解りません。定期的に撮影し細心の注意を払うべきものです。

ショックな歯科医時効までないしょ! 矯正治療中はレントゲンは撮るのを止めとこう・・・???

 

歯根吸収のメカニズム

歯根吸収をおこすメカニズムはいくつかあると考えられます。先天的(病的)に歯根吸収を起こす場合もありますが、歯科矯正治療により人為的におこるケースが圧倒的に多いのです。人為的に起こされるケースとしては以下の2つのパターンが考えられます。

 

1.矯正力が強すぎて歯にダメージを与えてしまう場合(技量不足)

歯科矯正治療は持続的な力を歯から組織に伝え、ある種の新陳代謝を利用して歯を移動させる治療なのです。
ただし歯を移動させる力には許容範囲があり、力が強すぎても弱すぎても、適切に移動しません。
この力が許容範囲を超えて強すぎる場合、歯根吸収の原因となります。

 

2.ジグリングによる歯根吸収

歯の移動時に揺するような力がかかると歯根は吸収しやすくなります。
なぜ揺すられるのか?

この点はまた別に述べます。第3の副作用「あともどり」に大きく関連してます。

※矯正治療において、必ず歯根吸収が起きるわけではありません。

ポイント

矯正治療にはリスクもありますが、口腔内ケアがしやすくなる、美しくなるなどの大きなメリットもたくさんあります。
美容矯正以外では、咬み合わせ(咬合)をよくする事で歯が長持ちするなどの利点もあります。

 

考える医者

「リスクを最小限にするためには?」 「どうしたらリスクを回避してゆけるか?」
矯正治療で歯根吸収は当たり前と開き直るのではなく、歯根吸収が起こらないような対応を常に考える必要があると思います。
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